技術バリエーションについて

事業用発電設備は「ガスタービン」「蒸気タービン」「発電機」「補機」等に大きく分類する事ができます。チバコーで施工している各設備のメンテナンスは、大きく分けると分解、手入れ、組立です。
それぞれの場面で様々な技術を駆使して施工します。ここではその技術に関してご紹介いたします。

吊る

産業界で最大の回転機器といわれる発電用タービンは、毎分3000回転で高速回転しながらもその重量は160tもあります。その他にも偏重心や背高品・長尺品の製品も、天井クレーンやラフタークレーンを使用して分解・組立の作業を行います。高度な専門知識を持った有資格者による玉掛けとオペレーターとの合図で細心の注意を払って施工しています。

測る

発電用タービンはそれほど巨大な機器であるにも関わらずエネルギー効率向上のため、内部に至っては微小な誤差も許されない繊細な機器です。各部品は100分の1ミリ単位で組み立てられ、点検時には異常がないか一つひとつ測定を行います。

削る

定期点検にて発見された蒸気による侵食等は、現地にて溶接補修を行います。その際、欠陥部のハツリ、溶接、仕上げが必要となり、削りの感覚、仕上げの技量といった繊細な技術が求められます。チバコーには、永年培って育て上げた仕上げ技能士が多数在籍し、全国各地の発電所で活躍しています。

接ぐ

発電所及び各種のプラントでは、高度な溶接技術が必要となってきます。現地溶接施工では、JIS溶接資格及びメーカー溶接認定を有した溶接士が高度な技術を発揮しています。

切る

タービン車室、弁箱、配管等の更新といった工事では、接続部の切断が伴います。特にチバコーは、溶接事業者検査対象配管である特殊肉厚配管等の切断に精通し、手作業にて機械加工と変わらぬ精度とスピードで対応できる切断技術を有しています。

締める、緩める

各機器の分解・組立に於いては、ボルト、ナットの緩め、締付が必ず伴います。一般的には、トルク管理で実施していますが、特殊な巨大ボルトではボルトの伸びで管理する物もあります。
チバコーはこれらの締結技術を駆使して対応しています。